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塩原温泉郷・元湯温泉は900年頃に発見され歴史のある温泉。塩原温泉発祥の地であったが、1659年の大地震で84軒もの家が全滅し、今では3軒の旅館があるのみ。そのうちの1軒がこの大出館。こちらには日本でただ1つと言われる「墨の湯」という名湯がある。受付を済ませて早速「墨の湯」へ。
「墨の湯」は男女混浴の内湯だがバスタオルや水着は不可。脱衣所も男女一緒で、浴室をこっそり除くとおじさんが2〜3名入っている。「これは無理〜」と思い諦めて脱衣所を出かけると、おじいさんに声を掛けられる。このおじいさんは何度も長期宿泊をしているらしく「いつも女性も平気で入っているよ。浸かったら体も見えないし。せっかく着たんだから、浴槽に入る時だけバスタオルをとれば」と勧めてくれたので、意を決して入ることに!脱衣所の隅っこでバスタオルにくるまりいざ浴室へ。浴室には浴槽が2つあり1つが「墨の湯」。墨の湯に体を沈めながらバスタオルを徐々に取り何とか入浴。本当に墨を溶かした様な色をしていて、同じ黒いお湯でも東京の黒湯(コーラっぽい色?)とはまったく違う色だ。浴槽の下には黒い沈殿物(砂っぽい?)が溜まっていて体に塗るとお肌がスベスベになると先程のおじいさんが教えてくれた。このおじいさんが何かと話しかけてくれたので和やかな雰囲気になり、まわりにいたおじさん達も気を使ってくれた。心遣いに感謝!ちなみに宿泊すると女性専用の時間帯(20〜21時)に入れるらしい。
この後、墨の湯とは違う源泉の女性用の内湯と露天風呂へ。こちらの源泉も極上。硫黄臭プンプンの白濁した濃い〜お湯。露天風呂からの景観もよく何時間でもお湯に浸かっていたかったが、時間がなかったので長居ができず。残念。

   
 

大出館
◆栃木県那須塩原市湯本塩原102
0287-32-2438
◆日帰入浴料:600円
◆日帰営業時間:10:00〜14:00
◆駐車場 :
30台(無料)

訪問日:2008年6月21日/日帰り

女性用の露天風呂 女性風呂(露天・内湯)と家族風呂以外は全て混浴 露天風呂の湯口
女性用の内湯 内湯の湯口 脱衣所
     
源泉名  墨の湯−五色の湯No.3   五色の湯−御所の湯
泉質  墨の湯 含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)52.6度 Ph6.4
 御所の湯  含硫黄-ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)50.9度 Ph6.2 
効能  神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、慢性消化器病、きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病 など
 【源泉掛け流し・加水有り】露天風呂:混浴1・女1、内湯:混浴2・女1、貸切内湯1

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