お気に入り度/★★★★☆ 
 

奧那須にある秘湯の一軒宿。駐車場に車をとめ、遊歩道をを400m程降りていくと、歴史が感じられる鄙びた外観の建物と大きな温泉プールが見える。
北温泉は150年前に建てられた温泉旅館で、建物は江戸・明治・昭和と増築されてきたらしい。 館内の離れた場所にそれぞれお風呂があるので、移行中に戸が開けっ放しにされている空室をみたが部屋も薄暗く鄙びている。
客室料は建てられた時期で値段が違い、古いほど安いようだ。
玄関には6月終盤だが囲炉裏の炭に火が灯され、周りの柱はススで真っ黒になっていた。昔の建物で窓が少ないせいか館内は全体的に薄暗く雑然としている。黒光りする柱や廊下のいたるところに古いお面や人形・仏像等が置かれていて独特な雰囲気をかもしだしている。なんだか怖いのであまり宿泊はしたくないかな…。
まずは明治時代に造られた男女別の露天風呂「河原の湯」へ。小さい露天風呂だが、浴槽の眼下に木々や川が有り景観は抜群。お湯は無色透明で微かに硫黄臭がする。男湯の方が広いのかな?
次にこちらで最も有名な混浴露天風呂「天狗の湯」へ。この湯は大天狗が770年頃に発見したと云われる歴史のあるお湯で、壁面には巨大な天狗の面がかけられている。バスタオル不可で男女共同のオープンな脱衣所な上、お風呂も混み合っていたので入浴は断念。
次に「芽の湯」へ。「芽の湯」女性風呂のみで眼病やアトピーに良いらしい。木造りの細長い湯船が浴室奥に伸びてて、床にはオーバーフローしたお湯がいっぱいに流れていました。お湯は他の源泉と同じ無色透明だが金気臭がかなりする。こちらの温泉で1番気に入った源泉。
最後は館外の古い湯小屋の中にある男女別の内湯「相の湯」へ。ここは昔は混浴だったことから「相の湯」という名がついたそうだ。 無色透明のお湯でほぼ無臭だったが、湯口や洗い場が赤茶げていたので鉄分が多いのかな?

明治時代に作られた温泉分析表が各脱衣所に貼られてあった。一応読んでみるが、読めない漢字が沢山〜。

   
 

北温泉旅館
◆那須郡那須町高久甲西原3832
0287-76-2008
◆日帰入浴料:700円
◆日帰営業時間:8:30〜16:00
◆駐車場 :
40台(無料)

訪問日:2008年6月22日/日帰り

玄関/いろりがあってお湯が沸いていた 歴史が感じられる廊下 この先が天狗の湯。今回は断念
露天風呂の河原の湯(女性用) 掛け流されたお湯は川に流れていく 河原の湯/脱衣所
 
女性専用内湯の芽の湯 芽の湯/湯口  
相の湯は建物の外にある 相の湯 相の湯/湯口
 
相の湯/脱衣所。明治時代の温泉分析表があった 温泉プールには入らず。15mX10mで水着可。裸で気持ちよさそうに泳いでいたおじさんがいた。  
     
源泉名  天狗の湯−天狗の湯、 芽の湯−芽の湯 、相の湯−相の湯
泉質

 天狗の湯 単純温泉 55.9度 Ph6.3 
 芽の湯 単純温泉 50.8度 Ph6.3 
 相の湯 単純温泉 49.6度 Ph6.7 

効能  神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、慢性消化器病、きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病 など
 【源泉掛け流し・加水有】露天風呂:混浴1・男女各1、内湯:男1・女2、温水プール1、家族風呂1

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