信州最古の湯と言われる別所温泉。はっきりした開湯時期は不明だが、平安時代の枕草子にも登場している歴史のある温泉だ。別所温泉は「大湯」「大師湯」「石湯」3つの共同浴場を中心に栄えたらしい。
大湯ははるか昔、木曾義仲が葵の御前としばしば入浴していたので「葵の湯」と呼ばれ、その後北条義政が浴室を建てたので「北条湯」、現在はその溢れ出る湯量の多さから「大湯」と呼ばれている。脱衣場も浴室もシンプルな作りだが綺麗に掃除されていて気持ちがいい。お湯は無色透明で湯の香りはしないが湯口近くは卵の臭いのする硫黄臭がする。石湯と同じ循環濾過（塩素消毒はない）だが石湯は温泉感がない無臭だった。
こちらは共同湯には珍しく露天風呂がある。ただし壁に囲まれていて景観はあまり良くないかな…。湯温が低く寒かったので早々に退散し再び内湯に浸かって体を温めてから上がる。いいお湯だった。

外観

大湯

• 長野県上田市字別所温泉
• TEL:0268-38-5750（別所温泉財産区）
• 日帰入浴料：150円
• 日帰営業時間：6～22
• 定休日：第1・3水曜日
• 駐車場：有料駐車場有り


• 訪問日：2013年4月5日／日帰り