長野県松本市の奥座敷と言われている浅間温泉。開湯は約1000年前で多くの文人や歌人に愛されてきた歴史のある温泉地だ。各町会などで管理する共同浴場が多数あるが地元の人以外に開放している共同湯は2ヵ所（仙気の湯・港の湯）、日帰り専用施設が2ヶ所（枇杷の湯・浅間温泉会館）ある。
枇杷の湯は江戸時代に歴代松本藩主の御殿湯としてこちらのご先祖様の湯守によって厳重に管理されていた。明治以降は老舗旅館として営まれてきたが1997年から日帰り温泉施設としてオープン。
純和風の落ち着いた佇まいで、母屋に休憩室や喫茶・内湯と露天風呂、離れに野天風呂がある。野天風呂は母屋の玄関を出て少し離れた湯小屋の中にあり、石とコンクリートで作られた浴槽が1つあるのみのシンプルな作り。山の斜面の草木と隣接していて開放感がありのんびりできる。母屋にある浴槽は今風の浴室で天井が高く広々していて良い感じ。露天風呂は少し無理から作った感があるものの、檜の大きな浴槽でゆっくり入浴できる。お湯は無色透明・無味で塩素臭がする。内湯と野天風呂に飲泉用のお湯があったがこちらは微かに硫黄臭がした。泉質にこだわらなければ良い日帰り温泉施設だと思う。

外観

湯々庵 枇杷の湯

• 長野県松本市浅間温泉3-26-1
• TEL:0263-46-1977
• 日帰入浴料：800円
• 日帰営業時間：9～21(最終受付20:00）
• 定休日：月曜日（祝日の場合は翌日）
• 駐車場：約30台（無料）


• 訪問日：2013年4月5日／日帰り