積善館 本館

お気に入り度/★★★★☆

四万温泉は群馬県の北西部の四万川沿いに広がる温泉街。開湯は源頼光の家臣による発見説(987〜989年)と坂上田村麻呂による発見説(782〜806年)の2説有り、1563年にはじめて宿が開業した後に温泉地が形成されたらしい。どちらにしても歴史のある古い温泉街だ。
積善館は元禄時代の1694年創業で300年以上もの歴史がある日本最古の温泉宿。本館横の川沿いある「元禄の湯」が有名だ。元禄の湯がある建物は昭和5年の建造で1階がコンクリートの浴室、2・3階は木造で客室になっていて国の登録文化財、県の近代遺産に指定されてる。入り口の外で靴を脱ぎ浴室内へ。外観もそうだが中もまるでタイムスリップした様な趣だ。浴室内は大正ロマン風に作られているらしく、高い天井に広い空間・アーチ型の大きな窓があり陽射しが室内に降りそそがれて明るい。脱衣場と浴室は一体型で、階段を数段降りると手間に長方形の少し大きな浴槽と真ん中と奥に正方形の浴槽が2つづつ並んでいる。源泉は新湯川の川底にあり冷ましてから、浴槽の底からお湯を出しているらしい。お湯は源泉掛け流しで無色透明・薄温泉臭・無味でさっぱりしている。入浴中に湯温をはかりに従業員の方が来られたのでどのくらいの湯温か聞いて見ると「手前の浴槽は38.8度、一番奥の浴槽は37度」でこの日はいつもよりかなり温かったらしい。歴史が感じられる良い雰囲気だったが、前日に入った法師温泉・長寿館があまりにも良かったのでお風呂以外の様々な面でも見劣りしてしまった。でも貸切でゆっくり入浴できたので堪能できました!

外観

積善館 本館

  • 群馬県吾妻郡中之条町四万甲4236
  • TEL:0279-64-2101
  • 日帰入浴料:1000円
  • 日帰営業時間:10~17
  • 定休日:無休
  • 駐車場:約50台(無料)

  • 訪問日:2013年4月1日/日帰り
源泉名 明治の湯
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉) PH6.6 73.2℃ 900L/分
【源泉掛け流し】男女別内湯各1、混浴内湯1

本館の玄関

元禄の湯の入り口

脱衣場。浴室一体型

カランとシャワーは1つ

今も使われている蒸し風呂。う〜ん、何だか入るのが嫌かな‥

天井

湯船底からお湯が出ている

湯口には堆積物が沢山。従業員の方が「今は湯口からほとんどお湯を出していませんよ」と言っていた

本館と山荘をつなぐ「浪漫のトンネル」。館内はかなり増築されているっぽい

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「元禄の湯」昭和5年築